「もし〜したら」とifを使って未来を表す場合でも、willを使わない場合があります。
それを徹底的に解説していきます!
生徒
「もし明日雨が降ったら、その試合は延期になるだろう。」
If it ( ) tomorrow, the game will be postponed.
①rain
②rains
③will rain
④rained
雨が降るのは未来のことだから、③のwill rainじゃないんですか?
この文法の問題の答えは確かに②のrainsが正解なんだ。
if節のなかにwillは文法的に入らない?
英語では未来のことは助動詞のwillを使って表すことが可能です。
例えば以下の文。
「明日は雨が降るだろう。」
tomorrowが付いていることからも分かるように、この文の時制は未来です。
なので動詞の前に未来を表す助動詞のwillが付いています。
しかし、下記のように、if節のなか、つまりifのカタマリのなかでは、未来のことでもwillは使われません。
「もし明日雨が降ったら、その試合は延期になるだろう。」
というのも、英文法には下記のようなルールがあるのです。
時・条件を表す副詞節というのは、when…やif…のカタマリのことです。
このなかでは、未来のことでも動詞は現在形を用います。
時を表す副詞節
いくつか例文を読んでいきましょう。
「そこに着いたら、僕に電話をしてください。」
when…は時を表す副詞節をつくります。
その中では未来のことも現在形で表されます。
時を表す副詞節は、whenの他にも、whileやbefore, afterなど、多くの種類がありますが、どれも未来のことは現在形で表されます。
「私どもに電話をする前に、FAQをお読みください。」
「ロンドンにいる間に大英博物館に訪れたい。」
cited from Longman Dictionary of Contemporary English
条件を表す副詞節
条件を表す副詞節の代表例は、ifですね。
「もし彼と会ったら、伝えておくよ。」
cited from Longman Dictionary of Contemporary English
また、条件を表す副詞節を作る接続詞には、ifの他にunlessでも表すことが可能です。
「臨時収入がない限り、その映画館は閉鎖となる。」
cited from Longman Dictionary of Contemporary English
ifの中でwillが使われる場合
実はifなどで始まる時・条件を表す副詞節のなかでも、willが使われる場合があるんです。
それは、willが「意志」を表す場合です。
「もし君がそのパーティに来る意志があるなら、僕らは歓迎しよう。」
willには「単純未来」と「意志未来」の用法がありましたね。
時・条件を表す副詞節では、単純な未来は現在形で表しますが、意志未来の場合はそのままwillを用います。
もう間違えません!