目次
この記事では、付帯状況のwithについて解説します。
付帯状況のwithとは、with O C の形で 「OがCの状態で」 という意味を表す構文です。
※ O・・・目的語 / C・・・補語
例文を見てみましょう。
He walked with his friends talking.
彼は友達と話しながら歩いた。
この例文では、with his friends talkingの部分が付帯状況のwithです。
his friendsがO(目的語)、talkingがC(補語)になります。
つまり、「彼の友達が話している」という状態を表しています。
この「彼の友達が話している」という状態で、主語の「彼」は歩いていたという意味です。
「彼は友達が話している状態で歩いた」から「彼は友達と話しながら歩いた」という意味になります。
withの後にhis friends「彼の友達」が来て、その後にtalking「話している」が来ています。
これで「彼の友達が話している状態で」という意味を表しています。
She read a book with the sun shining through the window.
彼女は窓から差し込む日差しの中で本を読んだ。
この例文では、with the sun shining through the windowの部分が付帯状況のwithです。
the sun が O(目的語)、shining through the window が C(補語)になります。
つまり、「太陽が窓から差し込んでいる」という状態を表しています。
この「太陽が窓から差し込んでいる」という状態で、主語の「彼女」は本を読んでいたという意味です。
「彼女は窓から差し込む太陽の光が差し込む状態で本を読んだ」から「彼女は窓から差し込む太陽の光を浴びながら本を読んだ」という意味になります。
withの後にthe sun「太陽」が来て、その後にshining through the window「窓から差し込んでいる」が来ています。
これで「太陽が窓から差し込んでいる状態で」という意味を表しています。
付帯状況のwithのC(補語)には、以下のような種類があります。
分詞以外にも、様々な語句を置くことができます。
付帯状況のwithを使った例文を見てみましょう。
付帯状況のwith(現在分詞)
They walked with their child skipping beside them.
彼らは子供が隣でスキップしながら歩いていった。
この例文では、with their child skipping beside them が付帯状況のwithです。
their childがO、skipping beside themがCになります。
their childは「彼らの子供」という意味ですね。
skipping beside themは「彼らの隣でスキップしている」という意味です。
つまり、「彼らの子供が彼らの隣でスキップしている」という状態を表しています。
この状態で、主語の「彼ら」は歩いていったという意味です。
withの後にtheir child「彼らの子供」が来て、その後にskipping beside them「彼らの隣でスキップしている」が来ています。
これで「彼らの子供が彼らの隣でスキップしている状態で」という意味を表しています。
付帯状況のwith(過去分詞)
He sat with his arms folded across his chest.
彼は腕を胸の前で組んで座っていた。
この例文では、with his arms folded across his chestが付帯状況のwithです。
his armsがO、folded across his chestがCになります。
his armsは「彼の腕」という意味ですね。
folded across his chestは「彼の胸の前で折られた」という意味です。
つまり、「彼の腕が彼の胸の前で組まれた」という状態を表しています。
この状態で、主語の「彼」は座っていたという意味です。
withの後にhis arms「彼の腕」が来て、その後にfolded across his chest「彼の胸の前で折られた」が来ています。
これで「彼の腕が彼の胸の前で組まれた状態で」という意味を表しています。
付帯状況のwith(形容詞)
She studied with the lamp bright.
彼女はランプを明るくして勉強した。
この例文では、with the lamp brightが付帯状況のwithです。
the lampがO、brightがCになります。
the lampは「ランプ」という意味ですね。
brightは「明るい」という形容詞です。
つまり、「ランプが明るい」という状態を表しています。
この状態で、主語の「彼女」は勉強したという意味です。
withの後にthe lamp「ランプ」が来て、その後にbright「明るい」が来ています。
これで「ランプが明るい状態で」という意味を表しています。
付帯状況のwith(副詞)
They ran with their dog ahead.
彼らは犬を前に走った。
この例文では、with their dog aheadが付帯状況のwithです。
their dogがO、aheadがCになります。
their dogは「彼らの犬」という意味ですね。
aheadは「前に」という意味の副詞です。
つまり、「彼らの犬が前にいる」という状態を表しています。
この状態で、主語の「彼ら」は走ったという意味です。
withの後にtheir dog「彼らの犬」が来て、その後にahead「前に」が来ています。
これで「彼らの犬が前にいる状態で」という意味を表しています。
付帯状況のwith(前置詞句)
He mumbled something with food still in his mouth.
彼はまだ口の中に食べ物がある状態で何かをつぶやいた。
この例文では、with food still in his mouthが付帯状況のwithです。
foodがO、in his mouthがCになります。
foodは「食べ物」という意味ですね。
in his mouthは「彼の口の中に」という前置詞句です。
つまり、「彼の口の中にまだ食べ物がある」という状態を表しています。
この状態で、主語の「彼」は何かをつぶやいたという意味です。
withの後にfood「食べ物」が来て、その後にin his mouth「彼の口の中に」が来ています。
これで「彼の口の中に食べ物がある状態で」という意味を表しています。
それでは、付帯状況のwithに関する練習問題を解いてみましょう。
付帯状況のwithは様々な場面でよく使われます。
シーン別に活用例をみていきましょう。
日常会話での付帯状況のwith
I went to bed with the TV on.
テレビをつけたまま寝た。
この例文では、with the TV onが付帯状況のwithです。
the TV(テレビ)がO、on(つけたまま)がCになります。
the TVは「テレビ」という意味ですね。
onは「ついている」という意味の副詞です。
つまり、「テレビがついている」という状態を表しています。
この状態で、主語の「私」は寝たという意味です。
withの後にthe TV「テレビ」が来て、その後にon「つけたまま」が来ています。
これで「テレビをつけたままの状態で」という意味を表しています。
日常会話での付帯状況のwith
He walked into the room with a big smile on his face.
彼は大きな笑みを浮かべて部屋に入ってきた。
この例文では、with a big smile on his faceが付帯状況のwithです。
a big smile(大きな笑み)がO、on his face(顔に)がCになります。
a big smileは「大きな笑み」という意味ですね。
on his faceは「彼の顔に」という意味の前置詞句です。
つまり、「彼の顔に大きな笑みがある」という状態を表しています。
この状態で、主語の「彼」は部屋に入ってきたという意味です。
withの後にa big smile「大きな笑み」が来て、その後にon his face「彼の顔に」が来ています。
これで「彼の顔に大きな笑みを浮かべた状態で」という意味を表しています。
日常会話での付帯状況のwith
She left the house with her phone in hand.
彼女は携帯電話を手に持ったまま家を出た。
この例文では、with her phone in handが付帯状況のwithです。
her phone(携帯電話)がO、in hand(手に)がCになります。
her phoneは「彼女の携帯電話」という意味ですね。
in handは「手に」という意味の前置詞句です。
つまり、「彼女の手に携帯電話がある」という状態を表しています。
この状態で、主語の「彼女」は家を出たという意味です。
withの後にher phone「彼女の携帯電話」が来て、その後にin hand「手に」が来ています。
これで「彼女の手に携帯電話を持った状態で」という意味を表しています。
ビジネス文書での付帯状況のwith
We completed the task with all necessary approvals in place.
必要な承認がすべて揃った状態でタスクを完了しました。
この例文では、with all necessary approvals in placeが付帯状況のwithです。
all necessary approvals(必要なすべての承認)がO、in place(揃った状態で)がCになります。
all necessary approvalsは「必要なすべての承認」という意味ですね。
in placeは「実施されている、実施中で」という意味の前置詞句です。
つまり、「必要なすべての承認が揃っている」という状態を表しています。
この状態で、主語の「私たち」はタスクを完了したという意味です。
withの後にall necessary approvals「必要なすべての承認」が来て、その後にin place「揃った状態で」が来ています。
これで「必要なすべての承認が揃った状態で」という意味を表しています。
ビジネス文書での付帯状況のwith
The report was submitted with all required documents attached.
必要な書類をすべて添付して報告書を提出しました。
この例文では、with all required documents attachedが付帯状況のwithです。
all required documents(必要なすべての書類)がO、attached(添付して)がCになります。
all required documentsは「必要なすべての書類」という意味ですね。
attachedは「添付された」という過去分詞です。
つまり、「必要なすべての書類が添付された」という状態を表しています。
この状態で、主語の「報告書」は提出されたという意味です。
withの後にall required documents「必要なすべての書類」が来て、その後にattached「添付された」が来ています。
これで「必要なすべての書類が添付された状態で」という意味を表しています。
ビジネス文書での付帯状況のwith
The project was completed with the budget slightly exceeded.
予算を少しオーバーした状態でプロジェクトが完了しました。
この例文では、with the budget slightly exceededが付帯状況のwithです。
the budget(予算)がO、slightly exceeded(少しオーバーした)がCになります。
the budgetは「予算」という意味ですね。
slightly exceededは「少しオーバーした」という過去分詞です。
つまり、「予算が少しオーバーした」という状態を表しています。
この状態で、主語の「プロジェクト」は完了したという意味です。
withの後にthe budget「予算」が来て、その後にslightly exceeded「少しオーバーした」が来ています。
これで「予算が少しオーバーした状態で」という意味を表しています。
学術論文での付帯状況のwith
The experiment was conducted with the temperature kept constant.
温度を一定に保った状態で実験が行われた。
この例文では、with the temperature kept constantが付帯状況のwithです。
the temperature(温度)がO、kept constant(一定に保った)がCになります。
the temperatureは「温度」という意味ですね。
kept constantは「一定に保たれた」という過去分詞です。
つまり、「温度が一定に保たれた」という状態を表しています。
この状態で、主語の「実験」は行われたという意味です。
withの後にthe temperature「温度」が来て、その後にkept constant「一定に保たれた」が来ています。
これで「温度が一定に保たれた状態で」という意味を表しています。
学術論文での付帯状況のwith
The data was analyzed with all variables accounted for.
すべての変数を考慮した上でデータが分析された。
この例文では、with all variables accounted forが付帯状況のwithです。
all variables(すべての変数)がO、accounted for(考慮した)がCになります。
all variablesは「すべての変数」という意味ですね。
accounted forは「考慮された」という過去分詞です。
つまり、「すべての変数が考慮された」という状態を表しています。
この状態で、主語の「データ」は分析されたという意味です。
withの後にall variables「すべての変数」が来て、その後にaccounted for「考慮された」が来ています。
これで「すべての変数が考慮された状態で」という意味を表しています。
学術論文での付帯状況のwith
The study was performed with strict ethical guidelines in place.
厳格な倫理指針を守った上で研究が行われた。
この例文では、with strict ethical guidelines in placeが付帯状況のwithです。
strict ethical guidelines(厳格な倫理指針)がO、in place(守った上で)がCになります。
strict ethical guidelinesは「厳格な倫理指針」という意味ですね。
in placeは「実施されている」という前置詞句です。
つまり、「厳格な倫理指針が実施されている」という状態を表しています。
この状態で、主語の「研究」は行われたという意味です。
withの後にstrict ethical guidelines「厳格な倫理指針」が来て、その後にin place「実施されている」が来ています。
これで「厳格な倫理指針が実施されている状態で」という意味を表しています。
小説での付帯状況のwith
She stood there with her arms crossed, staring into the distance.
彼女は腕を組んで、遠くを見つめて立っていた。
この例文では、with her arms crossedが付帯状況のwithです。
her arms(腕)がO、crossed(組んで)がCになります。
her armsは「彼女の腕」という意味ですね。
crossedは「組まれた」という過去分詞です。
つまり、「彼女の腕が組まれた」という状態を表しています。
この状態で、主語の「彼女」は立っていたという意味です。
withの後にher arms「彼女の腕」が来て、その後にcrossed「組まれた」が来ています。
これで「彼女の腕が組まれた状態で」という意味を表しています。
小説での付帯状況のwith
He sat by the window with rain pouring down outside.
外で雨が降りしきる中、彼は窓辺に座っていた。
この例文では、with rain pouring down outsideが付帯状況のwithです。
rain(雨)がO、pouring down outside(外で降りしきる)がCになります。
rainは「雨」という意味ですね。
pouring down outsideは「外で激しく降っている」という現在分詞です。
つまり、「雨が外で激しく降っている」という状態を表しています。
この状態で、主語の「彼」は窓辺に座っていたという意味です。
withの後にrain「雨」が来て、その後にpouring down outside「外で激しく降っている」が来ています。
これで「雨が外で激しく降っている状態で」という意味を表しています。
小説での付帯状況のwith
The cat slept on the couch with the sunlight warming its fur.
猫は日光が毛を温める中、ソファで眠っていた。
この例文では、with the sunlight warming its furが付帯状況のwithです。
the sunlight(日光)がO、warming its fur(毛を温める)がCになります。
the sunlightは「日光」という意味ですね。
warming its furは「その毛を温めている」という現在分詞です。
つまり、「日光がその毛を温めている」という状態を表しています。
この状態で、主語の「猫」はソファで眠っていたという意味です。
withの後にthe sunlight「日光」が来て、その後にwarming its fur「その毛を温めている」が来ています。
これで「日光がその毛を温めている状態で」という意味を表しています。
鈴木洋一朗 / Yoichiro Suzuki
大学では言語学(生成文法理論)を学び、学習塾や予備校で10年間英語教育に従事。その後、IT企業でマーケティング、プロダクト開発などを担当。2016年に当サイトを開設。